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核兵器全面廃絶国際デー記念集会
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核兵器全面廃絶国際デー記念集会

 

国連で決定した、核兵器全面廃絶国際デー(9月29日)を記念した集会が、衆議院第1議員会館で開かれ、90人が参加しました。当日の発言順に特に印象に残った言葉を抜粋して掲載します。

 

核兵器全面廃絶国際デー記念集会

有馬理恵さん(劇団俳優座)

長崎被爆者で、被爆後半年に背中の火傷写真を公開した谷口稜曄(すみてる)さんの近著『原爆を背負って』を朗読。

 

核兵器全面廃絶国際デー記念集会

児玉三智子さん(広島被爆者)

1945年8月6日午前8時15分、私は木造校舎の中にいました。突然もの凄い光、あっという間に木造校舎の天井の梁が落ち、窓ガラスが鋭利に飛び散り、教室の壁・机・床にそして私にも突き刺さり気を失っていたようです。どれだけの時間が経ったのか、記憶がありません。

原爆は容赦なく私を苦しめつづけました。就職の時・結婚の時、被爆者であるということだけで偏見・差別を受けました。子どもを授かった時。被爆者の子として産むかどうするか考え苦しみました。

核保有国の指導者に対し、広島・長崎の残虐な現実をその目で見ることを強く求めます。

 

核兵器全面廃絶国際デー記念集会

田中煕巳さん(長崎被爆者)

9月18日、中学・高校の同窓で親しくしていた学友が骨髄異形成症候群で亡くなりました。発病からわずか半年のことでした。長崎原爆の爆心地から700メートルの地点で被爆し、奇跡的に生きながらえその反省を証言活動にささげた私の従姉も、同じ病気で2008年6月23日の集団訴訟長崎裁判の判決日に息をひきとりました。

骨髄異形成症候群は、近年原爆被爆者に急増しているそうです。原爆は、その日を生き延びた被爆者の死の最期まで原爆の傷をのこし、それで命を奪うのです。これほど残念な兵器はありません。核兵器は兵器に値しない、悪魔の殺戮道具としかいいようがありません。

 

核兵器全面廃絶国際デー記念集会

アルマンド・アリアガ・オチョアテギ臨時代理大使(メキシコ)

メキシコは、核兵器の使用・製造・貯蔵・保有・移転・近代化などを禁止する高度の法的基準による廃絶をするためには、枠組み合意・条約あるいは核兵器を禁止する一連の法的文書など、多国間の法的文書を交渉する必要があると考えています。

私たちはまた、一国であるいは他の国ぐにとともに、核軍縮・廃絶と不拡散についての様ざまな決議案を提出し、国連総会第一委員会に積極的に参加してきました。現在の総会審議で5つの決議を出す予定です。

 

核兵器全面廃絶国際デー記念集会

アネット・ノート駐日大使館次席代表・公使参事官(マーシャツ諸島共和国)

私は、父の家系から言うとビキニ島民3世、母の家計から言うとウトリック島民3世です。私の家族は、マーシャルの家族の中でもアメリカの核実験による多大な被害を受けた家族のひとつです。

マーシャルの国民が、半世紀以上前に行われた核実験の被害に今も苦しめられている―この不正義を考えるたび、胸が痛くなります。ビキニ・ロンゲラップ・エニウェトク・ウトリック環礁が核実験の被害を最も受けた4つの環礁です。これらの島民は、自分たちを守ってくれるはずの人びとの手によって、今も苦しんでいます。

時どき、私は思います。もしマーシャルの人びとが神を恐れ、平和を愛する人たちでなければ、純粋で金のような心を持ち何でも信じる人たちでなければ、今のようにはならなかったのではないかと。今のマーシャルは、不正義にとらわれた国なのです。最も重大なのは人びとの心が引き裂かれ、ずたずたになっていることです。正義を勝ちとることしか、彼らの心を回復する道はありません。

 

核兵器全面廃絶国際デー記念集会

安井正和さん(原水爆禁止日本協議会)

昨年12月、第68回国連総会は同年9月26日におこなわれた「核軍縮撤廃に関するハイレベル会合」の討論を受けて決議を採択し、「核兵器全面廃絶国際デー」の行動をよびかけました。

私たち、日本原水協はこの主旨に全面的に賛同し、本日はこの記念集会とともに、すべての都道府県の100を超える都市で、署名行動や広島・長崎の被爆写真パネルの展示・青年のリレートーク・映画「はだしのゲン」上映会・ロングラン宣伝など多彩な行動に取り組んでいます。

私は、本日の国際デーにあたり、被爆国の運動の責任として、2015年を核兵器廃絶実現の決定的な転換点とするために、同年NPT再検討会議が核兵器全面禁止・廃絶条約の交渉開始に踏み出すよう、それにふさわしい世論と運動をつくる決意を表明します。

 

核兵器全面廃絶国際デー

 

国際デー(9月29日)は、金曜日でした。集会会場の議員会館を出ると、シュプレヒコールや楽器の音が聴こえてきました。そして、「被ばくの国が原発を作り海外に売るとは、何を考えているのですか。安倍さん、考え直してください」という声も聴こえてきました。【取材=宮沢さかえ】