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チェ・ゲバラTシャツ着用での国会議員会館入館はNGなのか
Categories: 文化・アート



チェ・ゲバラの顔がプリントされたTシャツを着て衆議院議員会館に入ろうとした石垣敏夫さん(写真)が、警備員に止められました。正規の手続きをしてた上でのことであり、またなぜ入館を止められるのかの説明が不明・人権に関わることであるとして、石垣さんはその後も説明を求めています。

10月14日に開かれた院内市民集会(主催:表現ネット=表現の自由を市民の手に全国ネットワーク)での石垣さんの発言を、内容はほぼそのまま掲載します。語尾や言葉のつながりなどを編集しています。【取材=宮沢さかえ】




「国会を開けと」いう座り込みをやっていた。食事のために議員会館に入館しようと手続きをして歩こうとしたところ、警備員が3人で囲んで「入館はちょっよ待って。入るならシャツを裏返しにして入りなさい」と言う。常識にはずれていることで、人権侵害に関わるとその場で抗議した。

別の方から衛士が来て、「これはしょうがないから通してください」と通された。

この問題はいい加減にしてはならないと、「必ず、どういう理由で入館をさせなかったかを明らかにしてほしい」と聞いた。(警備員は)3人は、一応正直に答えた。「それ(Tシャツは極めて政治的である」「中立に反している」「規則」という答えだった。そのことについて説明を求めたところ全く答えられず、数分後に隊長が来て、何しろ「すいません。すいません」の一点張り。

「すいませんで済む問題ではないから、きちんと文書で出してもらいたい」と言うと、「文書は出せない。とにかく謝る」というだけ。

その後、座り込みの仲間と管理課主幹を呼んで、説明を求めた。その時は答えられず、後日ということになり、翌日また呼んだ。すると、業者の関係者が2人同行して冒頭から「謝ります」と。僕たちは謝ってもらうのが目的ではなくて、「どうしてそういうことが起きたのか」という質問をしたのだが、それには全く答えられない状況だった。

石垣さんの持ち物に付けているタグとワッペン


そのような訳で、継続して管理課に話し合いを求めた。「公務員てこんなものか」と。よ要請書を持って行ったが、それは受け取ったのでサインを求めたが、「サインはできない」という。「なぜできないのか」と聞くと、「前例がない」。役人の体質か?

主幹は管理課長の許可を得て、謝罪。タグとワッペンの問題で、「ワッペンはいいがタグはダメ」と言っていたが、今回から認めると言った。これは1つの成果だと思い、「サインしてほしい」と言うと、「それはできない」。

業者もいたので、「言ったんだから記録に残してほしい」と言うと、「それはできません」ということになった。

その後課長が出てきて、対応をしたが「タグはすでにやってきたので、特別なものについては見させてもらう」と条件的に出してきた。だが、「見させてもらう」ということは、検閲。検閲はとても認められない。ヘイトスピーチとか人権に関わる問題については、そういうことがあるかもしれないが、(見たことは)今までにあったのか聞くと、「それはない」とのことだった。「それならば、タグを一切見る必要はない、警備の人も楽だし」と言ったが、結局認めない。

1週間前に、課長決済ではできないことはわかり、部長に話し合いを申し入れる。管理課なので、課で決められることだと思うが、部長の了承を得ないとダメらしい。今の行政のシステムだ。1時間くらい待たせて、「この問題は難しい。ここは議員会館だから、議員の先生方の意見もあることだろう」と言って、回答を出さず。

今日(10月14日)も部長に会いに行ったが、守衛が「身分証明書を見せろ。なければ入れない」と言うので、運転免許証を見せて入入った。3人くらいの役人が下りてきて来て「中に入っては困る外に出なさい」とさんざん言った。50分くらい部長に会わせろと要請したが、「部長は忙しいから」と断られた。


石垣さんと行動を共にし、この日もタグを付けて入ろうとした人の話

個人には謝罪をした。しかし、個人ではない。これは座り込み実行委員の1人としてやったので、団体への謝罪を求めた。次のときには、団体宛に課長名で文書を出してきた。問題は、なんでこういう風になったのか、理由が書いていない。事実経過が書いていないので、そこを入れろ。ワッペン・タグについては、次の日に主幹が良いと思うと言ったにも関わらず、Tシャツと同じように思想・表現の自由に引っかかるものだからものだから回答をしろ」。

警備のトップと2の人も出てきているが、今後はどうしていくのか。研修をすると言っているが、本質的な問題は、検閲、思想・表現の自由部分にチェックをしてきたことに問題がある。そこのところに事実関係・認識と原因・今後どうするかもなければ、謝罪にはならない。この3点について、部長でなければダメならば同行か決済で回答を出せ。目途は1週間前にしていたが、「作業中」ということで粘っている。

今日も、タグについては対応がバラバラで、どうしていいかわからないという状況。誰が聞いても明らかに差別などの不適切な表現以外は自由なのから、身に付けている物・表現はフリーということをハッキリさせてくれということで、交渉になっている。

新聞や週刊誌などで話題になり、キューバの新聞など世界的にも笑いものになっている面もある。小さいことだが、大きな問題として、きちんとした回答と、ワッペン・タグは基本的にOKだという確約(部長決済)を取るまで詰めたい。

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なお、この集会の前には同じ会場で、日本学術会議会員任命拒否問題で、国会議員の報告と参加者の交流がありました。表現ネットでは、同問題を「学問の自由侵害」として声明文を集める呼びかけをしています。