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シンポジウム:もう、変えよう「オトコ」目線のメディア



提供:MIC

2月27日に会場とオンラインで開催さいれた公開シンポジウム
「もう変えよう 『オトコ』目線のメディア」(主催:日本マスコミ文化情報労組会議=MIC・メディア総研)の内容を、発言のポイントごとにまとめます。【宮沢さかえ】

Ⅰ部登壇者 提供:MIC

〔Ⅰ部〕受け手が感じる違和感
司会:砂川浩慶さん=メディア総研所長
パネリスト:
田中洋美さん=明治大学准教授
海野千尋さん=NPO法人ArrowArrow代表理事
松元千枝さん=ジャーナリスト
他に、学生がオンラインで発言

・アメリカのメディアに編集者として取材を受けた時に代名詞が”He”になっていた。編集界はオトコ社会である証拠。女性進出が進んでいると思われるアメリカでもそうであるのに、日本は、経営や意思決定の場(役員)に極端に女性が少ない。それは、番組や記事内容にも影響する。
メディアの中がそうだから、社会もそうだとも言える。

・働く女性のM字カーブ(結婚・出産時に仕事をやめ、子育てが一段落したころにまた働き始める)と描いてきたのは、家事や育児の女性に負担がかかることが原因。最近は「逆U字」とも言われ、男性が育休を取ることも増えてきたが、まだまだ比率が低い。

・違和感や間違っていると思ったことが言えない→上層部に女性が少ない

・学生時代に、性差別に対して疑問を感じたり問題意識を持っていても、社会に出ると変わってしまったりそれが普通になってしまうことが残念

グラフ=学生Megさん調査 提供:MIC

・学生Megさんの調査=4時30分から24時までの15分以上のニュース・バラエティ番組出演者の男女別年齢分布(グラフ):20から30歳は圧倒的に女性が多いが、主要な役ではなく、バラエティではいじられ役が多い。一方男性は40から55歳が多く、MCやコメンテーターなどで、この年代が多い番組を作っていると思われる

・メディアから受ける表現の違和感=男女それぞれの(らしさ)決まり言葉で表現する

・男女役割分担の固定観念(食事作りは女性・司会は女性など)



Ⅱ部登壇者 提供:MIC

〔Ⅱ部〕送り手の立場から=実態・改善の取り組みなど
司会:吉永磨美さん=MIC議長・新聞労連委員長
パネリスト:
南 彰さん=朝日新聞朝日新聞政治部記者・前新聞労連委員長
慶田城七瀬さん=琉球新聞記者
黒田 華さん=琉球新聞記者
旗智広太さん=BuzzFeed Japa=バズフィード・ジャパン記者 
森崎めぐみさん=俳優・日本俳優連合国際部長   上記4人はオンライン参加
酒井かをりさん=編集者・出版労連初の女性委員長

・意思決定の場に女性が少ないと、制作に影響がある→メディアで働く女性は増えていて労働組合の役員も少なかった。そこで、女性役員の枠を作って選出することにした
2020年にも、民放・新聞各社の役員に女性を登用するよう要請を行った

・森喜朗発言を、新聞紙面に掲載しても反応がなかったが、(女性が担当している)WEB版では反響があり、回数を重ねるうちに、1面で扱ってもらえた

図=俳優・森崎めぐみさん資料 提供:MIC

・俳優の仕事は、男女がはっきり分かれている。男女それぞれの役しかできない。けれども、制作の場には圧倒的に男性が多い。
イギリスの映像関係者のためのジェンダー(男女差別をなくす)とダイバーシティ(多様性)ネロバメソッド(図)では、映画製作における5つの場段階で男女比率を定めている

・香港民主化運動のリーダー周廷さんは、日本で「民主の女神」と言われている。本人は1人だけを神格化するのはよくないし、呼び方は好きではないと言っている。中国でもかつて「学民の女神」と言われていたが、今は使われない。台湾では使われている。
女性リーダーだから特別なのか?

・女性雑誌の編集長も男性が多く、キャリアを積む内容よりよりかわいらしさを表現できるアイテムなどが多く掲載される→少しずつ女性編集長も増え、「自分」出すことを打ち出したものがに変わってきて来ている。
鶏が先か卵が先かになってしまうが、編集側は「読者が求める」からと言い、読者は雑誌に出ているから買う。読者のリテラシー(読み書き観て正しく理解する能力)も含めて変えていく必要がある。

〔シンポジウムとして〕
これまで、「オトコ」目線が変わらなかったなぜか、どうやったら変えられるか を継続して考えて行く予定

■ MICウェブサイト
■ メディア総合研究所ウェブサイト