
今日のちらしずしは、子ども向けです。魚(刺身)類はあんまり入ってなくて、甘め仕様。レンコン・ニンジン・シイタケ入りの寿司飯に錦糸卵・油揚げ・さくらでんぶ・ホウレンソウ・いくら・えび・のりが載っています。私が子どものころから食べていた我が家の味です。
付け合せで、家の近所の山で昨シーズン私の母親がとってきたキノコのおろし和え。この辺ではアミコと呼ばれるきのこです。アミ茸とか、アミコ茸と呼ぶ地域もあると思います。湯に通すときれいな紫色になります。もともとは茶色なんですが・・・。なめこほどではないけれど、ちょっとぬめりがあります。秋のシーズンになると、私の母親はキノコ狩りに行きたくてうずうずしています。祖母にキノコの城を教わっているので、母はどこにいけば採れるのか知っています。ちなみに、同居している祖母と母は実の親子で、子供のころから習っているのでキャリアが違います。
ちらし寿司の左上に写っている湯呑み茶碗は、私が住む地域(福島県南相馬市)の伝統工芸品の相馬焼です。正式には、この湯呑は大堀相馬焼です。ひび割れたような紋様が浮かび上がるきれいな焼き物です。相馬焼と大堀相馬焼は、言ってみれば本家と分家みたいなものだと思います。違いは私が知る限り、相馬焼はひび割れの(ように見える)紋様が細かいのに対し、大堀相馬焼のほうが、目が大きいです。 【玉川光昭】
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ところで、我が家にはこんなひな人形もあります。幼稚園の娘が作った雛人形です。年長のいずみ(長女)が作ったものと年少組のみちるが作ったものです。どれも、牛乳パックやティッシュ箱・トイレットペーパーの芯・卵のケースに、毛糸やモール・千代紙などをベースにして幼稚園で作ったものです。昨日、家に持ち帰ってきました。
「いずみ4歳雛人形」という写真は、長女が年少時に作ったものです。右側のフィルムケースのぼんぼりが、なくなってしまっています。
親も子も、こうした昔の風習や、地域の伝統に我が子がかかわれば、より意識して伝えるようになるんじゃないかと思うからです。分かっていることでも、忘れていることって多いですからね。
こんなことを機会に、大人のほうも、改めてその行事の発祥や意味を調べ始めたりするのも面白いんじゃないか? と思います。