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新刊紹介:『見捨てられた命を救え!』
Categories: 文化・アート

 

見捨てられた命を救え!

著者:星 広志
出版社:社会批評社
価格:1500円+税
発行日:2012年2月9日

 

〔内容〕
私が福島に通い始めて10カ月が過ぎました。思いを馳せれば、自分が福島生まれであったこと、福島の一番津波の被害が大きかった相馬と新地で幼いころを過ごしたこと、母方の親類がほとんどいた地域がこの津波で消え去るなど、記憶に残る場所のすべてが失われてしまいました。

4月に被災地を訪ね、目にした光景は、車に寄ってくるたくさんの動物たちでした。3月12日と14日に福島第1原子力発電所では、大きな爆発が起こり、家や飼い主を失った動物たちは、それでも人間を信じて待っていました。そして、東京から故郷の福島を訪ね、家族3人で動物たちに餌をやりに行ったのが、この運動のきっかけでした。

4月22日、管直人首相は突然、警戒区域内の立ち入り禁止を布告しました。あの動物たちが見捨てられる、あの繋がれた動物たちを助けなければならないという焦り・・・。しかし、前に立ちはだかるバリケード。そして、私たち家族は、4月28日にバリケードを突破し助けに入りました。それは、一介の庶民にとっては犯罪です。捕まることが当たり前の状況の中で、あえて罪を犯すことに決めました。

その日救った3つの命、それがこの福島のレスキュー物語の原点です。フェンスに首を入れたまま死んだ犬、私たちはその前で泣きました。人間が、これほど恐ろしいものであることを知りました。そのとき、私たちだけは、最後まで福島のこの小さな命を見捨てないと誓ったのです。あれから、延べ80日間も警戒区域に入りました。多くの仲間も増えましたが、すべて個人の有志です。

〔目次〕
はじめに
プロローグ
第1章 地震・津波・原発被災のフクシマ
第2章 警戒区域内に残されたペットたち
第3章 残された家畜の放浪と〝殺処分〟
第4章 20キロ圏内のレスキュー作戦
第5章 救出された動物たち
第6章 避難した家族と再会した動物たち
第7章 忘れ去られ、報道されない命を救え!

【編集部】