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エッセイ:「いじめ」は犯罪である-人権を侵害することに対しもっと厳しく敏感な感性を
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昨今、学園における「いじめ」は、自殺者を生み出すまでに悪質化した。昔、私たち老人が子どもの頃に喧嘩したとか、いじめられたとか言っていたのとはいじめの意味するところがまったく異なってきて、もはや昔の子どものいじめではなくなりっている。

「いじめ」という表現が、からかいやふざけたやりとりとの区別を曖昧にさせて教師の判断を狂わせた。遊びとの意図的混同は、加害者に格好な言い逃れの口実を与えている。

 いまや、「いじめは犯罪である」 と社会は明確に認識すべき時がきている。犯罪のなかでも、痴漢や強姦のように厭うべき性犯罪と同類の加害行為であるということが世間に知られたならば、加害者や保護者たちも、社会的制裁を受けずにはいられない筋合いの犯罪なのだと、あらためて「いじめ」概念を見直さざるを得ないだろう。

 いじめが悪質なのは、それが対等な争いではなく、加害者がなんらかの優位性を悪用して人間の尊厳を恒常的に踏みにじり、最悪の場合には被害者の命まで奪い取る点にある。

学校は、こうした観点から反「いじめ」教育を徹底すべきであるし、教育委員会・学校・PTA・生徒会なども人間の尊厳を守る姿勢を堅持し、人権を侵害する「いじめ」犯罪に対してもっと厳しく敏感な感性をもつように心がける必要がある。【塩田勉】