
浦和岩槻道起点=〇印
第6回さいたま百景巡回ツアー「浦和岩槻道をたどる編」(さいたま百景選定市民委員会主催)に参加しました。小学校6年生まで住んでいた家までは最寄駅から家の近くまで、そしてその後引っ越した家までは駅からバスで最寄りのバス停まで数限りなく通った道。でも、きっと知らないことがたくさんあるのだろう、知っているところも歩いて通ると違う発見があるんじゃないかしら。それが今回参加した理由でした。
それは、最初から起きました。この道の起点を初めて知りました。

JR北浦和駅近くの寺。紅赤という芋発祥の地でもある
さつま芋の産地としても有名な川越の芋の原種と言われている紅赤は、旧浦和市木崎村で発見されました。そのことを知らせる看板が廓信寺に建っています。廓信寺は、岩槻城主高力清長を追悼して建てられたのだそうです。

旧地名を標す碑もたくさん見られた

浦和岩槻道と赤山街道との交差点
浦和岩槻道は、中山道浦和宿と岩槻城下を結んでいた道で、途中赤山街道=赤山陣屋敷(川口市赤山)と支配地を結んだ道と交差しています。その付近には、古の村名が記された碑があり往時を偲ばせています。

富士塚に記された講の名前
浦和区大東にある富士塚。富士講の名前には、現在も残っている地名が見られました。瀬ヶ崎(せがさき)という地名から、かつて海辺であったことがわかりますね。

最も「さいたま百景」らしい光景

さいたま市最古の木造建築物

「京都のようだ」と言う声が聞こえた竹林
「さいたま百景」は、4市が合併してできた新市の今を表わす風景を選ぶことを目的にして活動しています。最もそれを表わしている箇所が、新都心と田園風景であるかもしれません。
それを裏付けるように、この近くには市内最古の木造建築物があり、また広大な竹林も残されていてこの奥にはキャンプ場もあります。

東武野田線七里駅開業の翌年に建てられた里程標
司馬遼太郎さんの名著「街道をゆく」シリーズをいただいて書きたくなるような旅でした。新都心と田園・森林風景が同居する街。古い物をいつまでも大切にして残したいと思う旅でもありました。【2013年10月12日撮影=宮沢さかえ】
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浦和岩槻道をゆく番外編=歩きながら目に留まったモノたち。

御室社境内の井戸

御室社の灯籠にはお稲荷様がおいでになった

御室社の灯籠にはお稲荷様がおいでになった。御室社は司馬遼太郎さんの作品に登場する

猿花稲荷大明神のお稲荷様
浦和岩槻道沿道には、お稲荷さんが多く見られました。

盆栽が描かれたマンホールの蓋
さいたま市北区(旧大宮市)盆栽町は盆栽で知られる町。2017年に、世界盆栽大会の開催が決まったばかり。