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脱原発☆スーツデモ~仕事帰りの市民・働く人が訴えた

 

脱原発スーツデモ

東京・新橋周辺を、スーツ姿の人たちがデモをした。題して「脱原発スーツデモ」。仕事帰りの人たちが訴えていることを示したいと、企画されたデモだ。スタート時点では150人だった参加者は、徐徐に増え、ゴール時には200人を超えた。

脱原発スーツデモ

脱原発スーツデモ

脱原発スーツデモ

スーツデモの参加呼びかけでは、できるだけ黒のスーツを着ること・プラカードは原発問題に限ったものにすること・コールとスピーチで行うため鳴り物は使わない などが列記されていた。
参加者は、手に手にメッセージを書いたプラカードを持ち、「原発いらない」「川内原発再稼働反対」「世界のどこにも原発要らない」などのシュプレヒコールを上げた。

スピーチでは、「就職活動の最終面接で何新聞を取っているかを聞かれ、朝日を読んでいると答えたら『ビジネスマンには日経新聞を読んでほしいですね』と言われた。日本は、サラリーマンは活動してはいけない国なんだと感じたが、だから私はスーツデモに参加した」と大学生が訴えた。

脱原発スーツデモ

脱原発スーツデモ

脱原発スーツデモ

デモが東京電力本店前にさしかかると、「原発要らない」「原発やめろ」の声が一段と大きくなった。折しも、道路を挟んだ向かい側でコールしている人たちがいて、両側からの人びとの叫びが渦を巻いた。
それをかきけそうとしたのか、はたまた対抗したのか警備の警官のホイッスルがけたたましく鳴った。

【写真・文=宮沢さかえ】

脱原発スーツデモ

たいへん充実したデモになったと思っています。ひとつには、沿道の反応が昨年以上に温かいものであったような気がしました。私たちのデモがある程度受け入れられる素地のようなものができつつあるのか、あるいは安倍政権の原発政策に対する危機感が共有されつつあるのかもしれません。

また今回、先頭と側面の横断幕(バナー)を、白地に黒文字の「脱原発」だけのシンプルなものにしたことで、何のデモかが、より沿道にわかりやすく伝わった事も、反応の良さにつながったように思います。

スーツデモは、コールの合間合間にスピーチを入れる事にしているのですが、それがいずれも印象的なものであった事。特に大学4年生の男性の、就職活動の最終面接での経験を語ったスピーチは反響が大きく、脱原発へ向けての環境の厳しさを実感させられたと同時に、彼ら若い世代に負の遺産を残すわけにはいかないとの意を、ますます強くしました。

川内原発再稼働に向けての今の動きは、あまりにも拙速です。福島第一原発の事故を教訓にするどころか、忘れよう、忘れさせようという動きばかりが目立っています。原発の問題を風化させてはならないと思いますし、そのためにも、特に働き盛りの世代に対しては、継続して訴えていきたいです。また同じ働く者として、被ばく労働者の存在がなければ動かせないシステムという意味でも、抗議して行きたいと思っています。(脱原発☆スーツデモ実行委員会 扇田未知彦さん)