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著者インタビュー:光る!燃える!爆裂する!!『あぶない科学実験』川口友万さん
Categories: 文化・アート

川口友万さんプロフィール
1966年生まれ
富山大学理学部卒。サイエンスライター。“サイエンスにもっと笑いを!”がモットー。パソコン誌の編集者を経てフリーに。本書の元となった『サイエンス自作系』は月刊PCfanにて好評連載中
著書に『大人の怪しい実験室~都市伝説の検証』(データハウス刊)、『これからの自転車読本』(東京地図出版刊)

 髪の毛で醤油を作ったり、ミミズ肉バーガーを食べてみたりと、まことしやかに語られる数々の都市伝説を体当たりで検証した『大人の怪しい実験室~都市伝説の検証』の著者・川口友万さん。今度は世界中で話題になっているトンデモ科学実験を、ふたたび体を張って実験した書籍『あぶない科学実験』を出版されたということで、そのトンデモなお話を伺ってきました。

 実験は爆発ありき

――今回の『あぶない科学実験』もかなり危ないネタですよね。

 そんなに危ないことやってないですよ。本気で危ないのは「爆裂!テルミット反応」のテルミットと「燃え上がる電池の恐怖」の乾電池ぐらいじゃないかな。乾電池は発火のタイミングがまったくわからないから、そういう危なさがありますね。

――比較的お手軽にできる実験はどれでしょうか。

 「備長炭でスターウォーズごっこ」のライトセーバーは危ないんだけど、自分で(電流の量を)コントロールできるから見た目ほど危なくない。中学高校ではシャープペンの芯でやるんですよ。

――なるほど。シャープペンの芯でスターウォーズごっこだったらお手軽と。

 でも面白くないでしょ。

――いやしかし、大きい備長炭だったらやっぱり危ないし、火花散らせる場所無いですよ。

備長炭でスターウォーズごっこ(『あぶない科学実験』より)

 ベランダ、ベランダ。夜にやると花火と間違われる。だけど火傷には気をつけて。

――「掃除機で作るホバークラフト」は楽しそうですね。これは乗ってみたいです。

 うん。これは意外と楽しい。これでエアホッケーやったらどうかって企画をテレビ局に出してるんだけど(笑)。

 でも、これすぐ壊れちゃうんですよ。何度も使えるように作るのだったら、掃除機じゃなくてリーフブロワーで作ったほうが耐久性があるし、下のハーネスの部分もビニールシートじゃなくて浮き輪を使ったほうがいい。まあ、今回はお手軽に。

――「感電死寸前!UFO作り」では何度も感電してますが。

 あれは感電するほうが悪い。アースを付ければ大丈夫だから。

爆裂!テルミット反応(『あぶない科学実験』より

 

――あえて付けなかったと。

 準備もちゃんと考えたら普通にできるんですよ。危なくも何ともない。成功率はグンと上がるんです。性格上やりたくないのと、メンドクサイのと、わざとやらないんです。あえて危険を必ず選ぶようにしている。基本は危険。最悪でも指吹っ飛ぶぐらいだから大丈夫。

――実験は危険と隣合わせは当たり前ですか?

 当然ですよ。当たり前田のクラッカーですよ。本にも書きましたけど、話は逆なんです。実験をやりたかったわけではなくて、爆発とか変なことをやりたくて、それが実験だっただけです。爆発ありきなんです。

著者:川口友万
出版社:彩図社
定価:1200円+税
発行日:2010年4月22日

――ところで、本に載っている実験はすべて成功してますけど、本に書けないような失敗ネタがあったりしますか。

  ありますよ。ある編集部で実験してたんですけど、プリンタのトナーで粉塵爆発やってて全然燃えないからいっぱいやったら、火柱がドーンって。

 だからね、この本読んで物事はちゃんと考えたほうがいいよ、ってこと。

――反面教師ですね。

 俺は考えないけどね。

【のたっふ=編集部】

                

                                                  ◇ ◇ ◇

<参考サイト> 川口さんが実験した動画

    YouTube – 溶解! テルミット反応

    YouTube – 電子レンジで火の玉

    YouTube – ダイエットコーラ大噴火

    YouTube – 光るピクルス

    ASCII.jp – 光るタコ

    YouTube – ポテトキャノン

    YouTube – マッチロケット

    YouTube – ウイスキーと水の入れ替わり

    YouTube – 水を吸う卵