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映画紹介:辺野古を描いた「戦場ぬ止み」~5月23日から緊急先行上映@東中野ポレポレ
Categories: 文化・アート

 

(C)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

(C)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 

沖縄以外に住む私たちは、いったいどの程度の関心を今の沖縄に対して持っているのだろう。

関東地方に住む私は、テレビ・新聞の報道で、沖縄のここまでの壮絶な反基地運動や県民の心を知ることが無い。その戦いの激しさを、この映画では教えてくれる。県民に寄り添った映像は、この島に生き続ける沖縄人の強靭な精神を私たちに見せてくれる。

 

(C)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

(C)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 

辺野古基地建設を巡る、住民同士の戦い。それは、国策推進派とそれに真っ向から反対する住民との戦い。日本は、日米地位協定により米国の意向に逆らわない。つまり、日米地位協定のそのしばりから脱却できない国の政府と、そのしばりから自立を目指す沖縄県民の戦いである。

 

(C)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

(C)2015『戦場ぬ止み』製作委員会

 

2015年5月11日、米軍は横田基地に「オスプレイを配備する」と一方的に通告(接受国通報)した。日本政府の意向を聞くことは、ない。日米地位協定があるが故、日本政府はこれを拒否しない。

沖縄の負担軽減策として、日本全国の米軍基地と自衛隊基地にオスプレイが配備され、住宅地の空を轟音を立てて低空で飛び回る日は近い。常に墜落の可能性を持つことになる。

翁長雄志・沖縄県知事は、菅義偉・内閣官房長官との対話において、「1963年のキャラウエイ高等弁務官の言葉=『沖縄住民による自治は神話に過ぎない』を思い出す」と言った。これは横田基地にオスプレイを強制配備される今日では、言い換えれば「日本国民による自治は、神話に過ぎない」に等しいではないか。

本土の日本国民は、沖縄人の戦後70年間の苦悩を、初めて身を持って体験するのだろう。沖縄の苦悩は、今まで沖縄に無関心で生活してきた私たちの問題となる。その事実を避ける事は、出来なくなった。直に、見つめなければならない。【川越やよみ】

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初日舞台あいさつをする三上智恵監督。撮影=宮沢坂え

初日舞台あいさつをする三上智恵監督。手には、6月に発行予定の本の見本と「戦場ぬ止み」の琉歌が書かれたTシャツが。撮影=宮沢さかえ

 

 

      

■ 戦場止み(いくさばぬとぅどぅみ)公式ウェブサイト

監督:三上知恵/配給・宣伝:東風/2015年/129分/ドキュメンタリー

7月11日より沖縄・桜坂劇場、7月18日(土)より東京・ポレポレ東中野

5月23日より緊急先行上映 ポレポレ東中野にて連日16時15分~