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映画紹介:「放射線を浴びたX年後2」~11月21日より、東京・ポレポレ東中野で上映
Categories: 文化・アート

 

(C)南海放送

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これは、遠い時代・遠い場所の話ではなく。私たちの」X年後」の物語です。(映画のキャッチコピー)
えひ
まずは、先日都内某所で開かれた試写会でのトークから。

 

伊東英明さん:「X年後」監督・南海放送ディレクター

伊東英朗さん:「X年後」監督・南海放送ディレクター

アメリカによる水爆実験というと、「第五福竜丸の・・・」という言葉がすぐに返ってくるし。教科書にも載っているので大体の人が知っています。そして。久保山愛吉さんが亡くなったことも。でも、それだけのことになってしまっているので、「そうではない。当時、多くの船が同じ場所で操業し、多くの船員が亡くなっています。そのことを、何とか世に出したくて追い続けてきました。

今回、初めて当事者と家族が名乗り出て聴き取りに動き出しました。ぜひ多くの方に観て知っていただきたいと思います。

 

川口美砂さん:父が船員として被曝し死亡。「X年後」を観て協力を申し出た

川口美砂さん:父が船員として被曝し死亡。「X年後」を観て協力を申し出た

妹から、故郷の高知で「父と同じような人のことが出てくる映画をやる」と聞いて、「これは観なくては」と思い上映会に行きました。そこで、父が何で死んだかがわかり、もっと知るために伊東監督に協力を申し出ました。

今、天から見てくれていると思います。父だけではなく、同じように亡くなったおんちゃん(おじさん)たちのためにも、多くの人に知らせたいと思います。まだ始まったばかりです。これからも、調査を続けて行きたいと思っています。

 

(C)南海放送

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本作の元ともなるドキュメンタリー番組の上映会後のトークで伊東監督は、「年がいった被害者自らが聴き取りに回っている。そうしなければならないほど、なかったことになっている」と声を詰まらせて話したことが、忘れられない。過去の事実をなかったことにし、補償をしなくてすむようになる(生存写がいなくなる)ことを待っているとしか思えないことが多すぎる。

お父さんのことを調べ、故郷でおんちゃんたちのことを聞いて回っている川口美砂さんとも話す機会があった。その姿や記録が見つかった話は、どこか私の体験とも結びつく。

速報で、高知での特別上映(試写会)が決まったという知らせが入った。まだまだタブーに近かったこの話題が広まることを願う。【写真・文=宮沢さかえ】

 

    

 

「X年後2」チラシ

 

■ 「放射線を浴びたX年後2」公式ウェブサイト

※室戸市・特別試写会:11月3日13時30分から(開場=13時)・ニューサンパレス室戸

11月7日より愛媛、21日より東中野ポレポレ・愛媛ほか全国順次公開