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高田浩史の子育てQ&A〔20・最終回〕~新聞のスクラップを続けるには
Categories: 文化・アート

 

 

§ Q&Aの前にひとこと

6月は、将棋大会への遠足・将棋寺子屋・四日市公害を学ぶ遠足・子育てについての講演を2度、図書館の授業などを行いました。子どもたちにおやつとして作ったきなこプリンも好評でした。

 

 

今回は、「新聞スクラップの方法」についてです。

§ Q20:子どもに新聞スクラップをさせてみたい。どのようにするといいですか

A:この質問は、夏休みの自由作品として取り組ませたいという保護者から、よく聞かれるものです。私の教室では、夏休みに4年生以上の子に新聞スクラップをさせています。出来上がった作品を学校に提出すると、たいてい「すごいね」と先生に褒められます。「私の作品がクラスの子たちに紹介されたよ」と、喜んで報告してくれる子も多いです。

とはいえ、講演などでお話しすると、具体的にどうするといいかが分からず、途中で挫折してしまったという話をよく耳にします。そこで、私が教室で行っている方法をお伝えします。それを参考にして、自分なりの方法で取り組むと良いと思います。

 

 

私の教室では、4年生には、「スポーツや地域の祭りなど、どんなものでも良いので、自分の好きな記事を切り抜いてみよう」と話しています。好きな記事をスクラップし、そこで出てきた難しい言葉を、辞書で調べて意味を書き出します。

4年生は、新聞に親しみ辞書を引いて難しい言葉を自分で確認する習慣を身に付けることが目標です。毎日するのは難しいですが、できる範囲で続けると良いです。

5年生は、「さまざまな分野の記事を切り抜く」、または「『声』や『発言』などの読者投稿欄をスクラップする」、いずれか好きな方に取り組みます。難しい言葉は、辞書で調べて意味を書きます。さらに、自分の意見や感想も書きます。

毎日スクラップして辞書を引くと、夏休みだけで、100~200の言葉を調べることになります。スクラップブックとたくさん増えた付箋は、子どもたちにとって、大きな自信となります。自信が付けば、いっそう読めるようになります。

 

 

6年生は、環境や医療・政治・歴史など、自分で関心のあるテーマを1つか2つ設定し、それについてスクラップします。特定のテーマの記事を集め、深く読みこむことで、自分の得意分野ができます。理科分野と社会分野に1つずつテーマを設定すれば、それぞれの科目が得意になるきっかけにもなります。

得意な分野があることは、何より強いものです。1つでも得意分野があると、「自分は、他のこともやればできるはずだ」という自信が生まれます。さまざまな分野にチャレンジすれば、いろいろなことができるようになっていきます。実際に、どんどんいろいろなことができるようになった子たちが、私の教室にはたくさんいます。

ぜひみなさまも、新聞スクラップにチャレンジしてみてください。【高田浩史】

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1年半以上に渡り連載してきたQ&Aですが、今年度は4年ぶりに中学生を教えることになり、授業準備で非常に忙しくなってしまいました。講演や講座の依頼も多くなり、断らざるを得ないケースも増えています。

そのような事情のため、今回を以って連載は終了させていただきたいと思います。これまで、たくさんの方にお読みいただき、本当に感謝しております。ありがとうございました。

読者のみなさまには、いつか私の講演や教室へ足をお運びいただけるとうれしく思います。お会いできる日を楽しみにしています。

 

■ 講師プロフィール

1973年大阪市生まれ。大阪大学環境工学科・名古屋大学教育学部卒業。県庁や高校で勤めた後、2008年、岐阜県各務原市に国語・作文教室「文聞分(ぶんぶんぶん)」を開く。教室名には「文章を書くこと、人の話を聞くこと、物事が分かる力を付けることが将来役に立つ」という意味を込め、勉強だけでなく、けん玉や料理なども教えている。

教室での授業の傍ら、市の図書館や市外での作文講座も開催。各地で子育てや夫婦関係についての講演も頻繁に行っている。

各務原市男女が輝く21世紀都市作り審議会委員。

テコンドー指導員の妻(元テコンドー全日本チャンピオン)と将棋のプロ棋士を目指す奨励会1級の息子(元小学生将棋準名人)と、家族3人で暮らしている。

 
■ 高田浩史さんへの子育てに関する質問は、こちらからメールでお送りください。みなさんからいただいた質問の中から選んで、紙上にてお答えします。
■ 国語・作文教室「文聞分」のページ