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映画紹介:「HER MOTHER」~娘を殺した死刑囚との対話
Categories: 文化・アート

 

c『HER MOTHER』製作委員会

 

佐藤慶紀監督は、テレビ番組企画用のリサーチをする中で、加害者と和解しようとする被害者遺族や加害者の死刑を止めようとする人が世界にはいることを知ったとのこと。

監督の言葉にもあるのですが、この映画を観て感じること=死刑や罪を犯した人に対する考え方は、自分の死生観や宗教・思想信条あるいは育った環境などによって大きく分かれるのではないかと思います。。

 

c『HER MOTHER』製作委員会

 

それは、映画の主人公(被害者の母親)や犯人となった娘の夫、母親の肉親たちの葛藤からも見て取れます。また、補助裁判員の経験がある筆者には裁く立場から感じるものもありました。

監督はそれらを映画のテーマである死刑だけではなく、世界で起きている異文化や宗教・主義主張の対立などの「相手のことを全く理解できない」ことにも思いを馳せています。

 

c『HER MOTHER』製作委員会

 

理解できないものに対してどうするのか、そしてその先に待っている死刑という制度とは何か、皆さんと一緒に考えたいと思いこの映画を作りました。(以上、監督ステートメント=公式コメントより)

何かを訴え・伝えるのではなく、見終わった後に改めて考えてみる機会になる映画です。

【宮沢さかえ】

 

    

 

c『HER MOTHER』製作委員会

■ 「HER MOTHER」公式ウェブサイト

9月9日から新宿K’s cinema他、順次全国公開