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新刊紹介:『トランプ王国の素顔』立岩陽一郎著
Categories: 文化・アート

 

著者:立岩陽一郎
出版社:あけび書房
価格:1600円+税
発行日:2018年6月1日

 

〔著者オリジナルコメント〕

「米朝首脳会談、私は有ると思いますよ」

去年の8月、私は出演させて頂いた毎日放送の情報番組「ちちんぷいぷい」でそう話した。トランプ大統領が「炎と怒り」でもって対応すると発言し、米朝が軍事衝突に向かうとする解説が北朝鮮専門家から出された後だったので、スタジオは騒然となった。

ただし・・・と付け加えた。

「それにはもう少し緊張関係を高める必要が有るでしょう。そして緊張関係が高まって多くの米国の有権者が北朝鮮の脅威を感じるようになった時、『俺の出番だ』とトランプさんは動き出すでしょう」

本当のところはわからないが、少なくとも外見上はそうなってきたような気がする。

私がそう考えた理由は、トランプ大統領やその側近に取材をしたからではない。米国で、彼を支持する人々に話を聞き続けてきたからだ。彼を支持する人が彼に何を求めているかを見ていけば、彼が何をするのかはわかる。勿論、彼を批判する人にも話を聞く。その批判は何に向けられているのかを考える。

実は、そうした点と点を結び付けていくと、トランプ大統領の進もうとする方向が見えてくる。それをまとめたのが「トランプ王国の素顔」だ。これからの米国の動きを考える上で参考にして頂きたい。【立岩陽一郎】

 

〈この裸の王様をアメリカ国民はどう見ているのか~メディアではあまり報じられていないありのままをルポ(本誌帯より)〉

〔目次〕

まえがき
1章 NHKを辞めたスクープ記者が新大統領の就任する国に乗り込んだ理由
2章 就任式会場周辺に集まった、白人の「私」たちに感じた不快と恐怖
3章 中高年求職イベントと老人ホームで聞いた「私たちもトランプに言いたい!」
4章 いまの米国で「バスにしか乗れない」「英語が喋れない」人々の生活と意見
5章 科学者の抗議デモで、政権の言い分を「虚数のような嘘」と断じた少年
6章 製造業とプライドを取り戻すために、オハイオの人々は「王」を選んだ
7章 星条旗に祈り、マッチョに体を鍛えるジョージアのお父さんたち
8章 潜入した「王の居城」で、心臓が凍えるような恐怖を体験
9章 「海兵隊の街」に潜入して見た最強軍団の〝聖地と秘密〟
10章 「王」と戦う米国ジャーナリズムの批判精神はこう作られる
あとがき

【編集部】