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フォトニュース:2015年度日本記者クラブ賞贈賞式

 

2015年度日本記者クラブ賞贈賞式が、5月27日に日本プレスセンターで行われました。今年度の受賞者は、読売新聞東京本社論説委員・竹内政明さんでした。また、同賞特別賞には、南海放送ディレクター・伊東英朗さんと「X年後」制作グループに贈られました。【取材=宮沢さかえ】

 

竹内政明さん

竹内政明さん:読売新聞東京本社論説委員

受賞理由(抜粋):2001年から、読売新聞1面コラム「編集手帳」を書き続けている。日々発生するニュースや話題を幅広く取り上 げ、わかりやすく、かつ奥深い文章で 切り取ってきた。とりわけ、詩、短歌、俳句から、落語、ドラマのシナリオ、歌謡曲に至 るまで古今東西の名文を引用しながら、話を展開し、書き出しから 結末までつなぐわ ざは比類がない。

選考委員会では、「喜怒哀楽が滲み出た達意の文章は読者の心に響き、読者と新聞との距離を縮めた」と、高く評価された。

 

表彰される竹内政明さん(右)

表彰される竹内政明さん(右)

 

竹内さん:1面のコラムは読者が真っ先に読んでくださる記事で、1日を気分よくスタートさせたい気持ちがあります。

本来だったら(ジャーナリストだったら)絶対にこれははずせないけれども、そのテーマがあまりにも硬い時ははずしてもう少し軽いテーマにする時も、あります。怒らなければいけない時も、読者の1日がささくれ立ったものになるんじゃないかという時は怒らずに諦めの言葉を書く時もあります。

そのような訳で、自分ではジャーナリストと言うより文章芸人・文章職人のような気持ちで、仕事をしてきました。同業者に評価され、心からうれしく誇りに思っています。

 

伊東英朗さん

伊東英朗さん:南海放送ディレクター

制作グループを代表して表彰される小倉健嗣さん=南海放送プロデューサー

制作グループを代表して表彰される小倉健嗣さん=南海放送プロデューサー

南海放送「X年後」制作グループ

受賞理由(抜粋):太平洋での米国の水爆実験による漁船被ばく問題を10 年以上も番組や映画を通じて追及している。地方民放局の厳しい制作条件下で、埋もれた事実を粘り強く掘り起してきた努力が高く評価された。

選考委員会では、埋もれた事実を粘り強く発掘した姿勢が、すぐれた調査報道として評価された。

 

 

表彰される伊東英朗さん

表彰される伊東英朗さん

 

伊東さん:最初は、気楽に考えていましたが時間が経つにつれて、なぜ僕が選ばれたのだろうか、間違いではないのかと思い始めました。僕は、報道部の経験もないし幼稚園の先生を16年間やっていました。今でも、経験としては幼稚園の方が長いです。

先日、コミュニティFMのことを聞いた時に、「僕の仕事のやり方はそうだ」と思いました。言いたいことを言わせてもらって、会社がそれをやれと言ってくれて仕事をやれています。

高知のマグロ漁船の漁労長と遺族が、この事件を突きとめたいと動き出しました。当事者たちが聞き出すことで、涙を出すような事実に出会えました。この先に何か解決の方策があるかわかりませんが、取材を続けていきたいと思います。

※日本記者クラブ賞特別賞は、記者クラブ40周年を記念して2011年に新設され、原則として会員以外の内外のジャーナリスト・ジャーナリズム活動に対して贈られるものです。

◇  ◇  ◇

受賞者の講演が6月3日午後6時30分から、日本記者クラブ(日本パレスセンター10階)で行われます(一般参加可)。

■ 日本記者クラブ賞受賞記念講演会要項