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フォトニュース:ツバメシリーズ〔最終回〕~巣立ちの記
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ツバメシリーズ〔最終回〕

2011年6月19日撮影=すべて松岡純一

 
 20日から親が巣立ちの催促を始め、22日早朝4時30分ごろ野良猫警戒音で起こされたのを機会に、一羽ずつ人差し指に乗せ(胸のあたりに指を持って行くと、自分から登る様になりました)、親が待つ表へ連れて行き手を高く突き出し飛ばしました。怖がってぐずる子もいましたが、上空で親が必死に呼ぶ声に促され、6時までには全員巣立ちました。子どもたちは、近くの電線にほぼ寄りかたまって止まり、親からの給餌を受けていました。

 

ツバメシリーズ〔最終回〕

「あったか~い」 2011年6月18日撮影

 ツバメとの付き合いを一言で申せば、彼らの目はごまかせないという事だと思います。初めて見る巨大な生き物が、目の前に現れたら誰だって怖いです。なので、目が見えないうちに、声をかけて親以外の生き物がここにいる事をアピールし、見えるようになったら話しながら近づく。そして触れる。暖かい手の体温で包む。更に目を見ながら「なんて可愛いんだい、安心していいんだよ」とささやく。そして、可能な限り優しく頭をなで、首の下を愛撫する。ほら、目蓋が重くなって寝ちゃったじゃないですか。この時たまらず頬ずりしましたよ。やっぱり赤ちゃんだ。
 
 朝、出勤前に巣を見上げて、「チュイ チュイ」と声をかけると、「ピュイ ピュイ」とこちらの顔を見ながら応えてくれます。親が餌を運んでくる時に出す声は、「ジュ ジュ」で、その時子どもたちは「ピィ~!ピィ~!」と絶叫するので、全く違います。

ツバメシリーズ〔最終回〕

ごはんじゃなくてゴメンね

 
 そんな訳で今回(禁断の)子どもいじりをしていても、親は平気で傍ら30センチの所で餌やりするほど距離が縮まり、今までにない信頼(私たちが敵ではない)関係が築けたのではないかと思います。

 動物は正直で、いつも真剣勝負なのでごまかしは効かないし、こんなちっちゃい野鳥に、ストレートで深い感情が備わっている事も大きな発見でありました(猫さん達もそうだったけど)。

ツバメシリーズ〔最終回〕

がんばれツバ男!

先ほど帰宅して、無意識に巣を見上げてしまいますが、そこにはあの愛おしいクリクリ目玉のベビーちゃん達はいません。これから始まる数千キロに及ぶ渡りを完遂し、来年またこの地へ帰って来る事を祈るばかりです。

 これにて「ツバクロと過ごした幸せな日々」の幕引きとさせていただきます。ご清聴有難う御座いました。【松岡純一】