ウェブマガジン・のたる
山田さんに山田町(岩手県)応援を呼びかけ
Categories: ニュース
高松洋子さん

高松洋子さん 2011年6月30日撮影=みやざわさかえ

 山田町(岩手県)にどうやったら継続して人に来てもらえるかと考え、動き出した人がいます。高松洋子さんです。

 盛岡市出身の高松さんは、自粛が呼びかけられていた花見を例年通り盛岡でやりました。公園には自粛を呼びかける張り紙があったと言います。一緒にいた友人は、取材で「花見をして良いんですか?」と言われました。誰もいない公園を報道したかったのかもしれません。でも、「岩手の酒を飲むなら良いだろう」と思って花見を実行したと高松さん。友人も普通に参加したと言います。

 その後、岩手の酒蔵の「自粛しないで花見をしてお酒を飲んで」という呼びかけが出たと言います。高松さんの思いとアイディアは先見の明があったのかもしれません。

山田町のようす

山田町のようす=2011年6月14日高松洋子さん撮影

 また、高松さんは仕事(プログラマー)で「sinsai.info」という震災情報掲載サイトを手伝っていましたが、岩手の情報が少ない・ボランティアはほとんど盛岡から来ている・岩手県民だけで全体を見るのは無理 ということを感じていました。実際、その時点で自治体が募集していたボランティアは、地元の人に限るとなっていました。

 「渋滞するので車で被災地を訪れるのは控えてほしい」という呼びかけをしていたゴールデンウィークの頃にも、山田町は全く渋滞をしていませんでした。また、人が全くいなかったと言います。なぜなら、被害がひどかった海岸線直前まで高台が続き、突然低くなる地形であるため、海岸線近くまで道路は通行可能でした。しかし、被災地には近づけないという情報は広まっているため人もいません。

復活したばかりのスーパー

復活したばかりのスーパー 2011年6月14日撮影=高松洋子さん

 では、山田町はどういう状況かと言えば、片付がいつまでかかるかわからない状態にあります。その一方で町が対応するボランティアは応募者が多数で断るほどです。必要な場所に必要な人数が配置される状態になっていません。せっかく来たのに断られ、「もう山田町には来ない」と言う人もいるとのこと。

 高松さんは、「とにかく一度見てほしい」と言います。「何もできなくても、来て状況を見るだけでも良い。そこから何ができるか、したいか見えてくると思う」。

 そして、これからどれだけの時間がかかるかわからない町の復興のために、継続して来てもらうためにはどうしたらよいかを考えていた時に、山田町だから山田さんに手伝ってもらおうと思いつきました。そこで知り合いの山田さんに声をかけたところ、「家族中で手伝う」と言ってくれました。また、親戚中に声をかける人も現れました。

 手ごたえを感じた高松さんは、Facebookに「山田町応援団」ページを開設し呼びかけました。「山田さん」だけでなく、応援する人が続々と増えています。(7月2日22時現在85人)高松さんは、沼崎喜一町長に直接あいさつに行くなど積極的な行動も起こしています。この呼びかけのことは、大手新聞の地元版で取り上げられただけでなく、6月30日には「みのもんたの朝ズバッ!」(TBS)でも紹介されました。

 高松さんは今、「8月11日に開催される花火大会(ライトアップニッポン主催)にみんなで行こう」という計画をしています。山田町の応援・花火大会参加などの希望者は山田町応援団から連絡を。                                                        【みやざわさかえ】

■ 山田町応援団Facebookページ

                     ◇  ◇  ◇

■ LIGHT UP JAPAN ウェブサイト