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フォトニュース:岩手県山田町2011年8月
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        山田町2011年8月

 「ここからの眺めが一番きれいだよ」と教えられて、宿泊した元ホテルの非常口のドアを開けると、松の陰から美しい海や山と町が一望できた。

 町にはほとんど建物がない。2011年8月12日の朝。

        山田町2011年8月

 宿泊したのは、10年前に廃業したホテル。震災後、最近まで避難所として使用されていた。現在は町の防災対策本部が設置され、老人施設として使用されている。

         山田町2011年8月

       

         山田町2011年8月

 前夜、LHIGHT UP NIPPONの東北復興花火があった。「祭りは大事だ」町の人は言った。  

 

         山田町2011年8月

         

  

         山田町2011年8月

        

         山田町2011年8月

 山田町は漁業の町。漁ができなければ、収入の道はあまりない。港や湾には権利が放棄された船が何隻も見えた。漁をしていないので、鳥たちには恰好の餌場になっている。

 花火見物をする私たちのために、海産物加工・木村商店の木村トシさんがイカ刺しと白子(すろっこ)汁を差し入れてくれた。「東京のイカは食べられないよ」と近くにいる人が言った。

        

         山田町2011年8月

        

         山田町2011年8月

        

         2011年8月

 「だいぶきれいになった」と地元の人や何度も訪れている人は言う。確かにきれいになったのだと思うが、そこには土台だけが残っていて、「なにもなくなった」ように見える。

 がれきもまだまだ多い。山田町の沿岸部は津波の後に火災に見舞われた。

 撤去を希望する建物に書かれた文字が無念さを物語っていた。8月。敗戦の日に日本の各地はこのような様子だったのだろうか。

 【2011年8月11・12日岩手県山田町にて撮影=みやざわさかえ】