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フォトニュース:つなぎ温泉に行ってきました
Categories: くらし, ニュース

 

 

盛岡駅構内に掲げられた旗

盛岡駅構内に掲げられた旗

 

8月9日の大雨で大きな被害を受けたつなぎ温泉(盛岡市)。知人が、Facebookで片づけボランティアを募集していたのを知り、ずっと気になっていた。

盛岡駅に着いて、目に留まったのが「地産馳走」の文字。なんとつなぎ・鶯宿温泉のものだった。早速出迎えを受けた気分だった。

 

繋温泉神社の清掃活動をする氏子のみなさん

繋温泉神社の清掃活動をする氏子のみなさん=2013年9月8日撮影

 

入り口の土がえぐられたために立ち入り禁止になっている繋温泉神社

入り口の土がえぐられたために立ち入り禁止になっている繋温泉神社

 

つなぎ温泉に着いてまず最初に目に留まったのが、「通行出来ません」の看板。8月7日に清掃、8日がお祭りという繋温泉神社。今年は、祭り会場の広場に流出物が積んであるために開催できなくなった。「でも、掃除だけはしようと思って」と氏子のみなさん。お地蔵様のお帽子とよだれかけも取り換えられた。

 

つなぎ温泉

 

つなぎ温泉

つなぎ温泉

つなぎ温泉

つなぎ温泉は、営業中。とはいえ、まだまだ大雨の爪痕は残る。道路の左右の山の沢から水があふれたのだという。普段、その沢はどこにも見えない。道路の下も沢が通っていると聞いた。

「これが流れるとは思いもしなかったよ」

「これが流れるとは思いもしなかったよ」

 

「下で見つけたから持ってきた」「上のパイプだろう」

「下で見つけたから持ってきた」「上のパイプだろう」

 

取材中に、ここから少し下にある御所湖(ダム湖)の方へ6から700メートル流されたという、金属製のゴミステーションの話を聞いた。そこへ、長いものを積んだ軽トラックが通りかかった。「どうしたの」「下で見つけたんだけど、上の温泉パイプじゃないかと思って摘んできたんだ」一体、何メートル流されたのだろうか。

 

つなぎ温泉・菅旅館

つなぎ温泉・菅旅館

 

菅旅館の黒電話

菅旅館の黒電話

 

私が泊まったのは、菅旅館。民宿旅館で自炊もできるようになっている、のんびりした旅館だ。常連さんは、「勝手知ったる」で自由に利用している雰囲気だった。

女将さんに話を聞いた。「木の枝が流れて来たなと思ったら、あっという間に水が増してきて、逃げなきゃと思ったのは20分くらいしてからです」と、あっという間のできごとだったと知った。「もちろん、震災・津波の事を忘れたことはありませんよ。でも、まさかここで災害にあうとは思ってもいなかったことがわかりました。いつ何があるかわからないものですね」と語っていた。

「なつかしい」と思った黒電話は、停電しても使えるものを残しておきたいとそのままにしていたものだそう。

 

朝市のポスター

朝市のポスター

 

つなぎ温泉では、5月12日から10月下旬までの毎日曜日に朝市が行われている。が、市も大雨の影響で中止の状態(9月15にちから再開)。私をつなぎ温泉に誘ってくれた知人が、「温泉に来てから、なにがあったのか?と驚く人もいるし、つなぎ温泉はやっていないだろう と思っている人もいる。心配なのは、危ないから行くのをよそうと思われること。一時は大変だったけど、すぐに片づけを初めて営業を再開していますよ」と語っていた。

つなぎ温泉は単純硫黄泉で、いつまでも体が温まっていた。一日も早い完全復活を祈る。

つなぎ温泉、元気に営業中。【写真・文=宮沢さかえ】

■ つなぎ温泉観光案内