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台風10号から46日後の岩泉町小川(こがわ)・乙茂(おとも)地区
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2016年の台風10号が、3.11で津波の被害を受けた太平洋沿岸部を襲いました。行政や被害者を出した施設の責任問題が取り沙汰されていますが、ここでは現地の状況がを伝えるに留めます。大事なことは、教訓を活かすことでしょう。

 

岩泉小川地区

被害が大きかった地区の1つ、小川(こかわ)地区で自宅の片づけ中の方に話を伺いました。「この辺(手の位置)まで水に浸かったね。水が引いた後に水で洗い流そうとしたけれど、乾いた土はなかなか落ちなかった。この間、高圧洗浄をしてやっときれいになりました。機械は大したもんだ」

岩泉小川地区

岩泉小川地区

同じく、小川地区。川辺にも洪水の跡が見えますが、川が見えない場所では、大水が来たことなど信じられないような地域です。

岩泉小川地区

稲刈りが近づいた時期の洪水で、水が入った田もありました。川沿いの道路を隔てた反対側には、はざ掛けした稲も見かけました。

 

 

岩泉ヨーグルトで有名な岩泉乳業

岩泉ヨーグルトで有名な岩泉乳業

3.11震災後の岩手応援では、その美味しさと人気で大きな力を発揮した岩泉ヨーグルトの工場は、最も被害が大きかった乙茂(おとも)地区にあり、全滅でした。

 

岩泉乙茂地区

 

 

9人が亡くなった老人施設・楽ん楽ん

9人が亡くなった老人施設・楽ん楽ん

乙茂地区もまた、川が見えない場所では水があふれることなど信じられないような、静かな山里です。亡くなった方が出た施設も、外から見ただけでは、何事もなかったように建っていました。

「あの時こうすればよかった」は、取り戻すことはできません。しかし、それを次に活かすことができれば、いえ活かすことが慰霊と鎮魂にんるはずです。【写真・文=宮沢さかえ】