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安倍「働き方改革」=「働かせ方改革」⁈
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5月25日に衆議院厚生労働委員会で強行採決の上、採択された「働き方改革」関連一括法案。当初含まれていた「裁量労働制の対象拡大」に関しては、その根拠とされていたデータに不備があり削除されました。しかし、「高度プロフェッショナル制度」も、「過労死を増やすだけ」との評価をされる内容であるとして、削除・廃案の声が上がっています。

 

「高プロ」入りの働き方改革一括法案の強行採決に断固反対する緊急記者会見=2018年5月16日@厚生労働省記者会

 

強行採決が予想され始めた5月16日、全国過労死家族の会・過労死弁護団全国連絡会議・日本労働弁護団の共催で緊急記者会見が行われました。全国過労死家族の会・寺西笑子共同代表は、「夫を亡くした20年前と(過労死の状況は)変わっていない。『高度プロフェッショナル制度』は、定額働かせ放題で過労死が増える」と訴えました。

同22日には、衆議院厚生労働委員会で参考人による意見陳述が行われ、筆者も傍聴してきました。参考人は、経団連・学者・労働組ナショナルセンター代表と寺西笑子さんでした。

 

 

 

 

22日は、日比谷野外音楽堂で集会(主催:日本労働弁護団)が開催されました。集会でも、労働組合3ナショナルセンター加盟の労働組合員や個人参加の働く人たちと国会議員が一緒にコールをして「高プロ」廃案などと声を上げました。

 

NHK記者で過労死をした佐戸未和さんの母・佐戸恵美子さん=都内で開かれた集会で

過労死家族の会の会員は、愛する家族を過労で失いました。「これ以上過労死を出さないために」と自信の体験を語ったり、防止のための法整備のための活動をしています。4年前には、国会の全政党・会派の賛成で「過労死等防止対策推進法」が成立しました。

同家族の会は、「防止対策推進法があるのに、それと真逆なことをなぜするのか?」と怒りを表しています。昨年過労死が認められたNHK記者・佐戸未和さんの母・佐戸恵美子さんも、精力的に集会などに出向いて語っています。「未和の死を風化させないで。『高プロ』で死人が増えても『過労死』は減ってしまう。絶対に反対です」

 

政府・与党は、5月中の衆議院本会議通過を目指しているとの情報があります。一体誰のための改革であり、本当に「働き方」改革なのでしょうか。企業・雇用側に有利で、残業代などを払わずにすむようにし利益を上げるための「働かせ方」改革と言った方が当たっていると考えます。【写真・文=宮沢さかえ】

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